日々これ上々

なにげない毎日のささやかな事件?を記録します。

あの人に会いたい

私の好きな育児書に
浜文子さんの「育母書」がありますが、
その中に「あの子達に会いたい」という章があります。

books.rakuten.co.jp

少しだけ紹介しますね。

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「あの人に会いたい」といったようなタイトルのテレビ番組があったように記憶しています。
人生という時間の中に思い出を残し「もう一度会いたい」という思いを、
こちらの心に残し会えなくなった人。その人ともう一度会えたら・・・という望みをテレビ局が叶えてくれる
といった内容だったでしょうか。
私が、もう一度、たった一度だけでいいから会いたいと思うのは現在、二十七歳と二十四歳に成長したわが子の、
幼い時代の姿です。
私が時おり、夢見るのは玄関のチャイムがピンポーンと鳴り、ドアを開くと腰におもちゃの刀をさし手に虫かごを
ブラ下げた五、六歳の息子と、お気に入りのバスケットを片手に子猫のぬいぐるみを抱きしめた
三、四歳の娘が立っているという図です。
「ああ、そんな日が一日プレゼントされたらどんなにいいだろう」と、そう思う私の頭で、
次々に二人の子ども達とする遊びのイメージが浮かび上がってきます。

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昨日ですが、主人がマンションのポストから一通の手紙を持って帰ってくれました。
差し出し主は同じマンションのお母さん。

苗字だけでは誰か分からず、
驚きつつ手紙をあけると、
中から、二年前、幼稚園の夏祭りで息子と私で魚釣りゲームをしている写真が出てきました。
なんでも今ちょうど息子さんがうちと同じ幼稚園に通っていて、
お母さんが役員をされていらっしゃるそうで、
会議室に行った際に、昔の貼り出し様の写真を整理していたら、出てきたので、持って帰って下さったそうです。
なんて素敵な方なんだ。

その写真を見て、
突然私の気持ちが幼稚園時代にタイムスリップし、
なんだかあの頃の息子に会えたような、そんな気持ちになりました。
今よりもずっと手はかかったけど、息子と私の距離は今よりもずっと近くて、
息子は小さくて、
一生懸命魚を釣っている息子。今よりちょっとだけ若い私。

なんだか感動してしまいました。

今もまだまだママ、ママだけど、あの頃よりもちょっと成長して、
逞しくなりました。
でも、将来、 今の息子に会いたくなる日が来るのかも知れないと思いながら、
なんとなくノスタルジックな気持ちになった木曜日でした。