日々これ上々

なにげない毎日のささやかな事件?を記録します。

印象に残っている父の言葉

ザ・昭和な頑固おやじ、団塊の世代な父です。
最近は「昭和はね~」といじる様な発言をよく見かけますし、
子どもにも「ほら、昭和だからね。」と私も言ってしまうこともあります。
団塊の世代を揶揄する言葉も良く聞きますし、
私も団塊ジュニア氷河期世代で、色々言われることも多いのですが、
昭和でも平成でも令和でも、別に大切な事は変わっていないと思う&
昭和の時代よりも今の方が特に優れているという感じもしない私です。

話はそれますが、
母の話を聞いていると、
母の時代は子育てが今よりもずっと大切にされていたんだなーと思います。
うちは3人兄弟ですが、3人を連れて街を歩いている時に、
よそ見をしていた会社員がいたらしいのですが、
母は「しっかり前向いて歩いて下さい!!」と怒ったそうです。
母曰く「こっちは赤ちゃん含め3人も連れてるんだから!!!」と言っていましたが、なんか強烈(笑)
うちの母、一見大人しそうなのですが、
煙草を吸っているヤンキーに「こっちの方が美味しいよ」とヤクルトを持っていったり、
学校の窓ガラスを割っているヤンキーに「こらーーー(怒)!!!!」と叫んで、
我に返って逃げたり、なんというか本音で生きているタイプ。
私も「危ないからやめてよ!!」といいつつも「すごいな。」と思っていましたし、
今ほどに昭和は恐ろしくなかったとはいえ、
それでも今の私に「出来るか?」と聞かれれば、出来ないなーと思います。
困ったおばあさんとかいたら、必ず助けてましたしね。
やはりその姿から学んだことは多かったなーと思います。

ちなみに母の妹はバリバリのキャリアウーマンでしたが(今は会社の経営をしている)、
それはそれで、ものすごい覚悟をもって働いていて、
子どもに影響がない様に必死に毎日を回しているようでした。
今よりも保育園に預けるのは簡単だったかもしれませんが、
共働きの夫婦はまだ少なかった時代なので、
ハード面でもソフト面でも今よりもつらい事は沢山あったのではないかと思います。

となんとなく母にまつわる記憶を回想してしましました。

そうそう、本題。
「印象に残っている父の言葉」。

皆さんはご両親の言葉で印象に残っている言葉ってありますか?
社会へ向かう姿勢を育てるのは父性(母にも父性はあるそうですが)だと何かで読んだことがあります。
自分が親から育ててもらった中で、そのことはやはり真実だなーと思っていますし、
私が今少なくとも仕事をいただけているのは、そのことを大切にしてきたからだなとも思っています。

私が父の言葉で印象に残っているのは、
「物事から逃げるな。」ということ。
「すべて他人の事を考えろとは言わないけど、5%くらいは人の事を考えて行動しなさい。」ということ。
「バランスよく食べるのが一番。ダイエットはバカのやること。」

これらは、常に父が言っていた言葉たちです。バカのやることって・・・、と言い方ひどいなとは思いますけど、
私には父が言いたかったことは素直に入ってきておりました。でも、ダイエットはしてましたけどね。
まあ、賛否両論あることは分かって書いております。

で、父も母もですが、今の様に育児に関する情報が溢れていなかったこともあって、
どちらもちゃんと等身大の父と母で真正面から子供に向き合ってました。
言葉は悪いところもあったかもしれないけど、自分たちの生きざまと共に、沢山の子どもに伝えたい思いを
言葉にしてきちんと伝えてくれたなと思っています。

で、特にしびれた父の一言。

私が大学時代、遠距離恋愛をしていた時の事。
母に友達のところに行くと嘘をついて、新幹線で彼の家に行ったりしておりました(でもなぜかバレる)。
妹が「お姉ちゃんが妊娠した夢をみた」と母に言い、妹の夢に母は激怒し、私が怒られるという
「これってコメディ?」みたいな自体に陥っていて(笑)
母から常に疑われるようになるという(この時、信用って大切だなーと肌で感じました)。

そんな時、父が一言、眼光鋭く私をみて、

「何をしてもいいけどなー、自分で責任が取れないことだけはするなよ。」


もうこの一言で、父が言いたいことは分かったし、
私がすべきことも分かったし、今でもしっかり胸に刻まれている含蓄のある言葉。


息子が年長さんくらいの時かな。
父に息子を預けることがあり、
私が心配で「いい子にしてるんだよ。」としつこく言っていると、
父がその様子をみて

「いいこでなくて、よか。そのままで、よか。」と私を見て言ったのは、

多分、私に向けた言葉だったな。
久々にしびれる言葉でした。


父や母からもらった言葉が私の骨となり、
人に対してとか社会に対してとか、私自身が「こうありたい」というベースになっているなと思っています。

ここからは愚痴ですが、
主人はほんとに省エネで、
息子とちゃんと向き合っていないというか、
言わねばいけないこと、自分の意見をしっかり息子に伝えていないところがありました。
息子に強く言うと泣いたり、おびえたりするので、
そのことから逃げていて、私に任せてしまっている感じ。
私がうるさく言ったことで、最近は改善していますが、
向き合うって大切なんだよ!!!
もちろん私もいいところばかりではないので、反省点は沢山あります。
主人が伝えたい思いが息子に納得いくものかはわかりませんが、
ちゃんと向き合おうとしたという事実が息子には残っていくのだと思います。


とりとめもない文章になりましたが、
私の頭の整理にもなりました。
子育てって、本当に難しいですね。
自分の事だったら、本当にラクなのにね~