日々これ上々

なにげない毎日のささやかな事件?を記録します。

バイオリンのソロ、無事終わりました。

もう夏休みも今日で終わり。

他の方のブログを読んでいると、もう夏休みが明けている地域・学校もちらほらあるようですね。
先日息子に「宿題終わるの?」と聞いてみたところ、
「あとは最終日にまとめてやればなんとか終わる量!!!」と言っておりました。

・・・・。

そっか・・・・。

・・・まあ、いっか(→いいかげん)


どうなることやら・・・。

先日、ようやくバイオリンの演奏会が終わりました。
ソロは全体(約40人)から8人だけが弾くのですが、
メンバーを見ると同学年が息子含め3人。最年少。
皆それぞれ違う教室に通う生徒さんです。
3人の中で最後に息子。
これは緊張しそうだなーと思っておりました。

1週間前のリハーサルでは、
緊張しすぎて、同じフレーズが何度か出てくるのですが、
1回目のフレーズを弾いたところからなんと一気にフィナーレへ(笑)
再度最初から弾き直しさせてもらいました。
後で話を聞いてみると、
「皆、間違えずに綺麗に弾いていたから緊張した。
先の方の注意事項を意識していたらいつの間にか最後に飛んでた。」とのこと。
話を聞いていると、やっぱり自分がどの程度まで上手に弾けているかイマイチ自信がない様子。
今回はそれなりに褒めながらやって来たつもりなのだけど、
どうしても練習の時に修正したいところを何度も練習するので、
「ちゃんと弾けてないのでは?」と思ったりするのかも。

なので、次の日、「緊張する~」と言っている息子に、
「皆の演奏を聴いて、皆も上手だったけど、
〇ちゃん(息子)も完成度が高いよ。
ママには〇ちゃんの方がよく練習していると思ったよ。
自信もっていいよ。」というと(本当は比べない方がいいのかもしれないけど)、
「〇ちゃんのママだからそう思うんじゃないの?」と意外そうにいうので、
「それを抜きにしても。」というと嬉しそう。
まあ、親バカ込みの本心です。

演奏会前のレッスンでも先生からも、
「素敵に弾けてるわよ。自信を持っていいわよ。」と偶然同じことを言われ、
息子も「そうか」と思えた様子。
私が「でも、一気に最後には飛ばないようにね。」と言うと、
先生が「飛んだら飛んだでいいのよ。『初めから弾きます』って言えば。」
・・・さすがです。

そんなこんなで挑んだ当日。
午後から開場ですが、朝10時からソロ出場者だけリハーサルをしました。
当日のリハーサルでは、ホールの音響が良いからか、一番の難所以外はものすごく綺麗に弾けて、ビックリ。
息子も「なんだかいつもより上手に弾けた!」と喜んでいました。
でも、難所だけは何かスイッチが入った様で、
2倍速??っていうくらい突如高速に・・・・。
ど、どうした???
息子に「響きがいいから、弾きやすいでしょ?」と聞いた時に、
「響きすぎて、音が重なって、何を弾いているか分からなくなる」といっていたので、
早弾きの自分の音とピアノの音が重なって混乱しちゃったのかもしれませんね。
先生もビックリしたようで、そこだけ何回かピアノと合わせてもらいましたが、
なんだか母は最後までハラハラ。
でも、もう当日。あとは野となれ山となれ。
もちろん、息子には「すごく綺麗に弾けたね!」というに留めました。
何が起るか分からないですね。

そして、本番。
息子に「舞台袖に行くときに一つだけ注意するところを教えて。」と頼まれていたので、
細かい事を言うのはやめようと思っていた私は「姿勢よくね!」と伝えました。
そして思わず「弓はまっすぐね!」と言うと、
「色々言われると緊張する!」と息子。
相変わらず、一言多い母でした。
「大丈夫、大丈夫!皆、じゃがいも、じゃがいも!!」となんとかリラックスさせたい母。

5月の発表会の時に初めてガチガチに緊張するということを経験した息子。
今回は息子もそれなりに緊張対策を自分で模索したようでした。
「お客さんを意識しない」とか「練習だと思う」とか。

私も5月はギリギリまで注意事項を詰め込みすぎたなと思ったので、
1週間前からは「うん、綺麗」「今、良かった」とかを伝える様に、
スピードは出る様になっているので、
1音1音をなんとなくではなく丁寧に弾く基本的な練習をメインにして、
あまり細かいところに注意を向けるのはやめました。

にしても、息子が舞台から出てきた時はやっぱり手に汗握りますね。
でも、本当にもっと小さかった時の方が、
なんというか一心同体感があって、演奏中ずっと張り詰めていましたが、
最近はドキドキしながらも、「頑張れー」と冷静に見守っている自分がいます。

本番では若干リハーサルより力が入っている感じがあったり、
音程が少しズレてしまったり、1度だけ「どうした??」という音も聞こえてきましたが、
しっかり弓も動いて、音も良く響き、緊張しながらも堂々と弾き切りました。
先輩母達にもお褒め頂きましたよ。

お疲れ様会でいつものイタリアンに行く予定でしたが(息子が薪を使って窯で焼くピザが好物)
息子からの度重なる交渉により(本当にしつこい)、お疲れ様はなぜか潜水艦のラジコンになり、
ピザを諦めきれない息子から「ノーミスだったら、ピザ食べたい」と再び交渉され、
余りのしつこさにOKしてしまった私。
するとノーミスの自信がない息子から、さらにしつこく「1回くらいのミスはOKにして!」と寝る間際まで何度もお願いをされ、
最終的に「ママが満足するできだったら」みたいになって、
先生や他の生徒さんのお母様がソロを弾く息子を励ます度に
「ママを満足させないといけない。(ピザが食べられない)」と息子。

そこだけ抜き出していうの、
人聞き悪いからやめて欲しい。

そんなわけで、最後はピザピザ言っていた息子に、
舞台から戻って来て一言。

「ピザ、ゲットだね。」

すると、息子も

「〇ちゃんも、満足してる」

その言葉が聞きたかったわ。

もちろん、もっと練習されているご家庭もあるかと思いますが、
我が家的には、
息子、緊張を抱えながら、毎日良く練習したな、頑張ったなー、凄いなーと。
そして、直前リハーサルで難所がうまく行かず焦ったと思いますが、
本番で緊張しながらも、1度落っこちそうになりながらも冷静に弾き続け、
難所でも間違えることを恐れず音を出し、
最後まで集中力を切らすことなく弾き切ったこと、
我が子ながら偉かったなと思います。

そして、本人が満足できる演奏が出来たことがなによりも嬉しかったです。

にしても、ホッとして、脱力。
バイオリン、一時はのんびり練習でいこう!!!