日々これ上々

なにげない毎日のささやかな事件?を記録します。

バイオリンで思うことあれこれ

ソロが終わって、のんびりと練習をしております。
2日に1度はソロで弾いた曲を復習しておりますが、
緊張感がないので、
平気で色々なところに飛んでいくようになりました。
おい。

でも真剣に取り組んだだけあって、
ぐんと上手になりました。
フェルマータとか、ritとか、その後の入りとかの音の響き大切に出来る様になってきました。
軽い短い音を出したりとか。
弓の扱いが上手くなってきたのかな?心の成長もあるのかもしれませんが、
やっぱり真剣に取り組むとぐんと上手になるものだなーと思っています。
5月の発表会で弾いた曲は前期中等科録音曲なので、
11月までにスズキメソード本部へ送るために、
再び練習を始めたのですが、
5月よりもずっと余裕を持って弾けるようになりましたし、
音の処理などもぐいんと上手になりました。
先日録音して、先生も
「ソロをやって、上手になったね~。落ちることはないでしょう。」
とおっしゃってくださいました。
良かった。
ただ、目立つ高音を1つ外してしまったので、
ゆるく練習を続けて、またの機会にまた録ることになりましたが、
ストックがあると心に余裕が・・・。

話はちょっと変わりますが、
先日、家族でビストロに行ったのですが(レッスンの後でバイオリンを持っていた)、
お店の方が
「うちもバイオリンを習わせようかなと思っているんです。」というので、
酔っぱらっていたのもあって、思わずストレートに、
「バイオリン、おすすめですよ~。
〇ちゃん、楽しいよね??」と息子に振りました。
言った後に「そういえば、息子、バイオリンの練習は嫌いだった。なんて答えるのかな?」と思ったのですが、
予想外に「合奏は楽しいよ。」と。
そういえば、今まで誰かに「学校楽しい?」と聞かれると
「うーん・・・」と色々な思いが交錯して答えられない息子でしたが、
先日バイオリンの先生に「学校始まったね、楽しい?」と聞かれた時は、
「休み時間は楽しいよ。」と答えていて、母はじんときた。
良いところを切り取るのが上手になってきたのかな。


話は戻りますが、
バイオリンに関しては、先生や仲間との出会いも
息子にとって素晴らしい財産だなーと思っています。
このエピソードは何度か書きましたが、
息子のバイオリンの先生は3児の母で、幼稚園や学校の先生とは違った角度から、
沢山の子どもを見てきた方です。
息子が登園拒否で私のメンタルがやられていた時に、
幼稚園でさえこんなに大変そうなのに、このうえバイオリンの練習までさせるのは、
息子が辛いのではないかとバイオリンをやめようとする私に
「私がこんなこと言うのもなんだけど、幼稚園なんて多少行かなくても大丈夫よ。
集団生活が苦手なお子さんもいるし、皆さんなんとかなってらっしゃるわよ。
あとは、お母さんの覚悟ね。」
「〇ちゃん、いいもの持ってるから、バイオリンもゆっくり考えていきましょう。」と
アドバイスを下さり、あの時は本当に救われる気持ちになったのを覚えています。
先日、バイオリン仲間のママ友と話をしていたら、
そちらのママ友も音楽経験が自分にないことで、
練習させるのが辛くて一度やめようかと思ったことがあるそうで、
先生に相談したら、
「私は生徒さんと10年は付き合うつもりでレッスンをお引き受けしています。」
とおっしゃったそうです。
それからどういう経緯で続けられているかは分かりませんが、
私はその言葉に純粋に感動してしまいました。

昨日、バイオリンの事を調べていて偶然見つけた記事で、
3歳の男の子を教えている先生のブログだったのですが、
ふざけてばかりいて先生の言うことを聞いてくれなくて、
レッスンを暗にお断りしたというような記事を読みました。
大変だろうなと、この先生の気持ちも分かります。

でも、これを読んで、
やっぱりスズキメソードは「どの子も育つ」が原点で、
それが息子の先生の中にもしっかりと生きているんだなと改めて感じました。
息子の先生は、初めの挨拶と終わりの挨拶だけはしっかりと!ですが、
レッスン自体は、その子に合わせつつ、でも諦めることなく、
粘り強く明るくレッスンして下さったように思います。

ちなみに、我が子も、ふざけてばかりでしたよ。
「ちょっと下がってね」と言えば、猛烈に後ろにいったり、
終わりの挨拶でぺこりとお辞儀して、顔を上げると変顔していたりね(笑)。
もちろん、おふざけが過ぎる時は注意を受けますが、
やっぱり幼稚園生くらいまでは、本当に色々な子がいて、
バイオリンが大好きで習っているのに、レッスン中は気持ちよくなって寝ちゃう子とか(笑)、
先生の前では緊張して白目をむいちゃう子とか(笑)。
女子は比較的しっかりきちんとやりますが、男子はね・・・・。
お母さまも色々な方がいらっしゃって、
先生とバトルになったりしていますが、
先生が見ているのはいつも「子ども」なんですよね。
本当に頭が下がるなーと思います。

そんなわけで、いつも温かい言葉をかけて下さる先生や
小さい頃から一緒に育ってきた仲間がいてくれることに感謝を感じる今日この頃。
息子、「卒業巻まではやりたい」といつも言っていて目標になっているので、
頑張ってもらいたいなーと思っております。