日々これ上々

なにげない毎日のささやかな事件?を記録します。

朝比奈あすか著「翼の翼」 読みました!

オミクロンが広がってますねー。
マンドリンのサークルも一時中断となりました。

息子は相変わらずマインクラフトに夢中になっております。
再び「学校が長すぎる!!」と言いながら、元気に学校に行っております。

ゲームの約束の時間が終わるとずーーーーっと攻略本を読んでいるので、
次第に本の間違いを発見し始めました(笑)
たしか「飛行機のしくみ」を読んでいる時も、
「この飛行機の長さ、ちょっとおかしくない?」とか言ってたな。
その時は長さの単位が間違えていたのかなー。
意外と解説本って間違いがあるものですね。
ここまでの集中力を見せ始めると、かなりはまり込んでいるのを伺えますね。

本題ですが、
朝比奈あすかさんの「翼の翼」読みました。
朝比奈あすかさんって、中学校の試験問題に出題されることが多く、国語入試頻出作家と呼ばれているそうな。
結構するすると読める文章という感じですけど、へー。

books.rakuten.co.jp

(内容紹介)---------------
専業主婦、有泉円佳の息子、翼は、小学二年生。興味本位で進学塾の全国テストを受け、中学受験に挑戦することになる。
最大手の進学塾「エイチ」に入った翼は、男子四天王といわれる難関校を狙う。
中高一貫校を受験した経験のある夫真治と、それを導いた義父母。中学受験にまったく縁のなかった円佳が、塾に、ライバルに、保護者たちに振り回され、
世間の噂に、家族に、そして自分自身のプライドに絡め取られていくー。過熱する親の心情を余すところなく描いた、凄まじき家族小説。

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で、読んでどうだったかというと、


スザマシカッタ!!


でも、自分がならないとは限らないなーとも思いました。
ここまでひどくはないかもなとも思うけど、
「こんなに頑張っているのだから、合格して喜んで欲しい!」って気持ちと不安と親の見栄が冷静さを失わせるのかな。

バイオリンでもそういうところありますものね。
「毎日頑張ったから、発表会では皆から拍手を沢山もらえたらいいなー(息子、拍手好きなので)」
という気持ちでビシバシやっていると、息子がダラダラしてるとイライラするし、「しっかり音聞いて!!何度も言ってるでしょ!!間に合わないのよ!!!きーーー!!!!」となる。
が、「間違えてもいいかー。怒るのは良くないな。」と思って一緒に練習すると、私も息子もゆるくなり、完成度が低くなり、「このままでいいのか??」と不安になる。
特に息子は、教室では進んでいる方なので、皆から「すごいね。難しいところも綺麗に弾けてたね。」「目標のお兄ちゃんが出来たね。」なんて言われると、
正直なところ私もちょっと嬉しい気持ちもあるんですよね。この母の嬉しい気持ちが狂気となるんだろうなー。
「沢山拍手をもらえた」が息子の喜びでもあり、私の喜びでもあるんだな。それは一緒に頑張ってるから、なかなか切っても切り離せないというか。
結局は、息子が自分で「やりたい」と思わないと親主導なんですよね。

中学受験もきっと一緒で、もっと壮絶なんだなーー。

小説では、翼くんを相当に追い詰めていた両親が、崖っぷちでしっかり考えを改め、
翼くんは自分の意志で自分に合った学校に合格しますが、
中学受験をしなければ、翼くんはお友達と沢山遊んでしっかりと自分に合った高校に進んだのではないかと思います。
そもそも、初めは遊ぶ時間がなくなると言って、中学受験自体ちょっと迷っていましたしね。
ご両親が思いとどまったとはいえ、
翼くんは必要のない傷を沢山作られてしまったし、偏った価値観を植え付けられてしまったのかなと。
親が敷いたレールにいつの間にやら乗せられて、好きな事も中断してとても大変なゴールを目指さねばならなくなった。
周りが無理やり芽を出すよう促さなくても、翼くん自身が自分のタイミングで動き出すのを待った方が、
自然で、親が思ってもみない枝を伸ばしたのではないかなーと、そんな感じを受けました。

そんなわけで、さらに迷いはじめた「中学受験」(笑) うーーーーむ。

この小説を読んだ1番の感想は、
「息子が、自分自身で、自然と伸ばす枝というのはどんな枝だろう??見てみたい!」
でした。

悩む、悩む悩む~~~!!!


何が怖いって、「自分」!!私です。




でも、そう思っても、色々考えてしまいますね。
自分で自然と伸ばす枝が、公立中学と私立中学、どちらの土壌があっているのだろう?
と考えること自体、レールを敷いているのか??

見学に行ったら何かわかるかな?
見学に言った時点で、言葉になっていない親からのメッセージを感じてしまうのかなーと思ったり。
見学に行って「絶対行きたい!」ってなったら、
それは親としても応援したいなって思うけど、
でもそのためには本人の思っている以上の努力が必要になってくるわけで、
その覚悟は、多分、その場では予想がつかないと思う。

だから、受験するのかしないのか、半分くらい親の意思は必要なんだろうなーと思うし
(子供が5,6年生になって突然「中学受験したい!」と言い始めるパターンだと別ですが)、
子供に「行きたいって言ったよね?自分の意志で決めたんだよ??」っていうのは、
ちょっと違うと思うし、うーーーむ、なんだか難しいですね。
入るのは簡単なのに、息子の好奇心と満たされる学校ってないのかな?
強い好奇心があれば、環境がイマイチでも自分でなんとかなるものなのかなー。

見学に行って「いや、近くの公立でいい」と言ってくれたら、ちょっとスッキリするかもです。
いや、モヤモヤするのか、自分でも「どちらがいいのかよく分からない」というのが正直なところ。
主人は『「こんな学校もあるよ」という選択肢は自分だったら教えて欲しい』と言っているので、
見学には行こうかなと思っています。

まあ、勉強をすることは、嫌でも多少必要ですけどね。
1人子なのもあって、ついついお膳立てしている自分がいるので(トイレに鉱物の分布図貼っちゃったり、
イクラの攻略本をもう1冊買おうとしたり)、
言われるまでは、何もしないように気を付けたいなと思いました。

イマイチまとまっていませんが、
中学受験させたいと思っている方は、自分への戒めとして一読されると良いと思います。