日々これ上々

なにげない毎日のささやかな事件?を記録します。

顕微鏡を作ってきました。

将棋ブームは続いております。
テレビの出演者がたまに将棋の駒にみえるそうなので、かなり重症ですね・・・(笑)
そんな中、東工大で理科教室があるとのことだったので、申込み、先日行って来ました!
想像とは違って東工大生がやって下さるのかと思い来や、元東工大のおじい様の出前理科教室でした(笑)
”くらりか”という名前で全国で活動しているそうです。
以前は東工大が蔵前にあったことから「蔵前の理科教室」を略して”くらりか”というそうな。

昨今の無駄のない、ソフトな体験教室ではなく、
なんだかチャキチャキの江戸っ子、そして若干短気でちょっと耳が遠いじい様達(失礼)がやっている昭和の空気の理科教室で
もしかしたら苦手な子もいるかもしれないけど(間違えたことをやっていると「おい、ほら、おまえ、そっちじゃないよ、こっちだよ。」みたいな感じ、笑)、うちの子は全く気にならなかったそうな。
そして、内容がとても良かったです。さすが元東工大生ですね。
以前紹介した、☟の本、とても良いのですが(どうしてそうなるかという説明の内容が本格的なんです。)
books.rakuten.co.jp
そこに通ずるものがありました。
顕微鏡を作る以外にも、別の部屋で光の進み方の実験をして下さいました。
水槽に水をはり、レーザーポインターを使って、空気から水へ入る時の光の屈折をみたり、
水槽の底から水面へ向かって光を当てての全反射、
あとは3本の光をレンズに垂直にあて、凸レンズでは焦点を、凹レンズでは光が外側に広がるのを確認したり。
実際に見ると、やはり印象に残りますよね。
水槽の中でレーザーの光がくっきりと全反射する様子をみて、
私が「全反射、初めてみたかも…」というと、
「ママ、ダイヤモンド持ってたよね?」とにやりと嫌味を言われ、
「スイミングの時に水の中から外を見ると何も見えない時があるけど、あれでしょ?」と言われてしまいました。
私もスイミング習っていたんだけどなー。
うーん、なんだか色々もう負けてますね。

顕微鏡は、
ペットボトルとガラス玉、タピオカストローとプラバンとセロテープ、小さい段ボールで作成しました。
タピオカストローの端に試料をセットして、ペットボトルの蓋の裏側にセット。
蓋に穴を開けガラス玉を埋込み、その穴をのぞき込むと試料が拡大してみえます。
蓋を回すことでピントも調整でき、
ストローは取り外し可能なので、取り替えれば色々な試料を見ることが出来ます。

170倍まで拡大できるそうです。
教室でみたのは、ストッキング、不織布マスク、脱脂綿、玉ねぎの細胞(色をつけています)。


↑スマフォで撮ったので、ちょっとピントがずれてしまいましたが、もっとはっきり見えます。
細胞も細胞核まで見えましたよ。(不織布と玉ねぎの細胞です。)

好みは分かれると思いますが、私は工作キットでカチッと作る説明などが洗練された工作教室よりも、こういうちょっとゆるめで工夫し甲斐がある工作教室の方が学ぶことが多いなと思っていて、息子にもとても向いています。
80歳近いおじい様達がして下さっている理科教室というのもあって、
アクシデントも多かったのですが(笑)、
準備して下さっているスライドや実験の内容がとても面白くて、
私にも充実感がありました。
最後にアンケートがあり、
息子、途中で江戸っ子(→多分)の先生に「おい、きみ、しっかり聞かんか!」と注意されたりしていたし(顕微鏡の調整に夢中になっていた)、
ゆっくり試行錯誤型の息子にはペースがかなり早かったので、楽しかったかな?どうだったかな?とアンケートを覗くと、「とても楽しかった」に〇。
こういうところ、絶対に心に嘘はつかないタイプなので、
「楽しかったねー」というと「楽しかったー」と嬉しそうに教えてくれました。
帰りがけに「余った材料、持って帰っていいよー」に群がる子ども達。
今日は手の皮の細胞と口の中の細胞を見る予定です。
朝からパジャマで顕微鏡をのぞき込む息子(笑)
手の皮がむけて喜んでいます・・・。

そうそう、光の速度を聞かれた時には、すごいスピードで「秒速30万km」と答えていましたが、「秒速299,792,458 m」と答えようか迷ったそうです・・・。
大人になったものだ。