日々これ上々

なにげない毎日のささやかな事件?を記録します。

全国小学生統一テスト撤退と仕事で嬉しかった事&考えたこと

全小統、なんとキャンセルです。
初めて申し込んでみましたが、その日、野球の高学年チームの練習が入り、行きたいと悩んでいたので、
「キャンセルする?」と聞いた後に、「しなくてもよい」と思いつつ、どこか揺れていた中学受験への私の気持ちも「もういっか」となり、
思わず「もう中学受験はやめるか〜」というと、息子がにっこりと「うん」と言いました。
「え?やりたいんじゃなかったの?」と思ったけど、もしかしたら、私の後ろ髪惹かれる思いを感じていたのか??
でも、最近息子の様子をみて感じていることがあるんですよね。
何かというと、家の息子にはZ会(中学受験コース)の今の量でさえ、色々思考を深めるには多いかもな〜。
今日の分を終わらせるために、思考停止してしまってるなーと。
自分でちゃんと考えず、教えてもらったやり方から探そうとする感じが増えてきたなー。
Z会の動画でも「これはちょっと難しいかもしれないので、まずは解き方を覚えましょう」的なことを言っていたり。
うちの息子の良いところを伸ばすには、小学生時代はやはり好きな事に没頭して、
その隙間時間で勉強するくらいがちょうどいいなと思うわけです。
勉強が好きな子は中学受験、とてもいいと思うんだけど、息子には合わないみたい。
とはいえ、「Z会、中学受験コースも辞める?普通のに変えてもいいよ。今より時間が取りやすくなるし。」というと、
「普通のをやるくらいなら、Z会する意味ないからやめる。中学受験コースを続ける。」というので、
まあ、結局、特に何も変わらないのですが、ね。
とりあえずもし再び息子が中学受験すると言い始めても、「ダッシュするなら6年から」という気持ちでのんびり行こうかなと思います。

それから私の仕事の話。
まずは嬉しかったことから。
2学期は栄養を勉強しました。
以前も書いた気がするけど、私は高校の時に家庭科の授業、「面白い」って思ったことなかったと思います。
「いつの間にか使っていたこの知識、そういえば家庭科で習ったな。」と頭に残っていることもあって、
要は私の家庭科の先生はちゃんと教えてくれていたということなんだと思うけれど、
とにかくかったるいなーと思ってました。
家庭科は受験科目でもないし、必須アミノ酸ねぇ・・・みたいなね。
例えば、私が高校の時はこの「必須アミノ酸は大切よ」と言われ、9つの名前を試験前に一生懸命覚えたわけですが、
「要はバランスよく食べましょうってことだよね。それ以上ではないよねー。」みたいな気持ちが(笑)
ところが、この年になって「教えなければ!!」とじっくり栄養を勉強してみると、とっても面白かった!!
体って凄い!!色んな栄養素が体の色々な場所で活躍している様子に感動!
というわけで、私の栄養の授業は、高校時代の私がリアルに栄養の働きを感じられて、「すごい!」と思うと同時に「色んな栄養素取らなきゃ!」と思えるような、そういう授業にしたいなーと思って組み立てました。
必須アミノ酸があるのは伝えるけど、その9種類を覚えるというよりは、
その子達が体の中でどんな動きをするのかとか、そちらを詳しく話したいなと。
受験科目ではないからこそ、そこには自由があるので、
教科書に沿ってはいるけど、より深掘りして、私の感動を生徒たちも感じてくれたらいいなーと。
ただ想いだけはあるけど、まあ、初めてなのでね、なかなか思うように行かなかったりして、
結局うまくに伝えられたか分からなかったのですが、
先日、栄養の授業が終わり、最後に「授業で印象に残った単元」や「これからの食生活に活かしていきたいこと」を書いてもらったのです。

そしたらね!!
もちろん、「この子は興味なかったんだなー。」というような子も沢山いたのだけど、
すごく熱心に書いてくれた子もいました。
要約だけど☟
「今まで食に重要性を感じていなかったけど、授業を通して自分の考えが大きく変わった。
今までは偏食で、それでも貧血くらいしか症状がでなかったので気にしていなかったけど、
栄養素1つ1つに大事な役割があり、バランスよく食べることの大切さを感じ、食べ物に感謝する気持ちが生まれた。」
「食べ物に含まれている栄養素が人間にもたらす影響について詳しく学び、正直難しかった。でも、栄養素は人間が目にすることが出来ないが、少量であっても、その栄養素を摂取しないことで体に影響が出るというような強力な力をもっていて感動を覚えた。」
「自分、家庭科、好きな方です。今まで嫌いなものは一切食べませんでしたが、授業を受けて我慢して食べるようになりました。
栄養素が具体的にどんな役割があるのかを知ることができて良かった。」
「今まで家で料理をする機会がなかったので、調理実習は料理をする楽しさややりがいを感じる機会を作ってくれた。
右も左も分からず友達に聞いたり、一緒にやることが多かったけど、それでも沢山学べることがあり楽しかった。」
とかね。
あと、ちらし寿司を作った時に「しいたけ苦手ー」という生徒が本当に多くて大丈夫かと心配したのだけど、
感想文に「食べてみたら美味しかった。良かった。」と書いている子が多くて、それも嬉しかったなと。
皆に響くのは難しいけど、そして改善すべき点は沢山あるけど、
一部の子にでも響いてくれたのはとても嬉しく、生活が良い方へ向かうのであれば・・・、それは「やりがい」ですよね。
そして、高校時代の私の様に響かなかった子にも知識として頭に残るといいなーと思います。

そして、仕事のこと二つ目、
考えたこと。
今回調理実習で作った「ちらし寿司」
メニューを決めた時には「これしかない」くらいの気持ちだったのですが、
実際調理実習をやってみると、
工程が多くて、出来る班と出来ない班の差が激しくてちょっと大変だったかなーという感じ。
酢飯を作る。人参を煮る。しいたけ・かんぴょうを煮含める。レンコンを煮る。きぬさやを茹でる。錦糸卵を作る。
そして、最後に酢飯と混ぜ飾り付ければ完成。
煮る時間は人参10分、レンコン3分、しいたけ、かんぴょう20分くらいか。コンロは2口、ご飯はジャーで。
私が1人でやって1時間10分くらい。人数が多いから、もっと早く出来るでしょう!と思っていたのですが、
煮汁が少ないにも関わらず、強い火で煮てしまう班が続出で(作り方に字と絵で火加減は書いているのにも関わらず!)鍋が焦げちゃったり、
何から手を付ければいいか分からない子がいたり、錦糸卵が厚焼き玉子になっている班があったりで、てんやわんや。
「かんぴょうを幅1cmに切る」に対して、束にせずに1本に伸ばして、丁寧に1cmを切り続けている男子も1人ではない(汗)。
「まだかんぴょう切ってるの??」って笑っちゃいましたけど、そう来るかーって感じ(笑)
「あ、そうか。束にすればいいのか。」とハッとしていましたが、家でやっていないとそんなものなのかも。
ママ友や親にも、
「ちらし寿司は難しいでしょー」と言われるし、
さらには「今はちらし寿司の素を皆使うんじゃない?」なんて言われる始末。
「いや、だからこそなんだけどねー。人生最後の家庭科だからさ、日本の伝統的な料理をね。」と言ったものの、
ちょっと張り切りすぎたかなと思っていました(教科書には載っているんだけどね)。
来年はやらないなー、他のにしようと思っていたのですが、
感想文を読んでいると、なんか「ちらし寿司」良かったかもって思えてきました。
思った以上に「すごく美味しかった」と書いてくれている子も多くて、「こんな料理、自分で作れるんだ!」て思ってくれた子も結構いたんです。
「大変だった」の数も多かったのですが、「皆で役割分担できた」とか「次回は優先順位をつける」とか「時間配分に失敗したー」って書いていたり、
「火加減見るの忘れていて、焦げた。次回は気を付ける。」って書いていたり、
大成功に終わるのもいいけど、失敗してもそれはそれで記憶に残る。糧になるんだなと。
きっと次は時間配分も火加減も気を付けるでしょう。
やっぱり、少し頑張らないといけない課題を渡すのって大切なんだなーと思いました。
失敗は成功のモト!!!なんですね!!

そして、喜ばしい事に主任の先生から、「来年もお願いします」とおっしゃって頂きました。
今は派遣ですが、直接雇用にともおっしゃって頂けました。
1年契約だったので、「来年は近いところにしよう」と思っていたところもあり、
ものすごく悩んだのですが、
もう一度慣れた環境で1年目の反省点を生かした授業をしてみたいなという思いがあり、
お願いすることにしました。
心配なのは災害時なのですが、
息子に続けようかなと思ってるんだけど、、、というと喜んでくれ、
息子自身も心配していた災害時の対応を一緒に考えることで合意?してくれたので、
災害グッズを充実させて、色々考えようと思っています。
ちなみに先日、家から学校まで、いつもは電車を乗り継ぎ1時間半なのですが、
とりあえず自転車で帰るとどれくらいかかるのかはやってみましたよー。
地震の場合、通った道が使えるのかは謎ですけど、とりあえずね。
神奈川県はものすごく高低差があるので、断層(→本当かはわからないけど)を感じながら、自転車をとばしました。
まあ、なんとか帰れる、、、、はず!!
そんな感じ11月。
来年は野球の幹事も終わるし、教職も2年目となるので、今年よりは少し余裕があるかもしれませんね。
そうなったらいいな。
長くなってしまいましたが、ここまで読んで下さった方、有難うございました。